コーチングバイブル|人を育てる指導者の価値を高める【人材育成】


《 この記事を書いた人 》

現役ジュニア専門コーチ
Tatsuya Ao

大手スポーツクラブを退職後、ジュニア指導一筋11年の経験をもとに、
岐阜を拠点としたジュニアバスケスクールを立ち上げ、独立。バスケ歴25年。
現役バスケ&水泳コーチとして活動中。

スクール運営と日々の指導から得た知識と自らの経験を、
「初心者の方にも分かりやすくお伝えすること」をモットーに、
バスケ・水泳を中心としたコーチング情報を発信しています。

前置き

このコーチングバイブルは、あくまで私個人の見解である。

コーチングに対する考え方は様々である。

今必要とされるものは、
一般的な概念ではなく、経験をもとにしたリアルな実体験である。

私自身が経験し、得てきたものをお伝えすることがもっとも現実味を帯びた情報であり、現場レベルで活かすことのできる知識・スキルになることを信じ、全てを包み隠さずお伝えする。

(※ジュニア育成に焦点を当てた内容になっていますが、子供・大人に関わらず「人を育てる」という点において通ずる部分があると思います。人を育てる立場にある方の参考になればと思います。)

あえて厳しい言葉を投げかける。

これからあなたは子供たちにこれらを実行する可能性がある。
もちろん、実行するかしないかを決めるのはあなた次第だ。

コーチの役目(すべきこと)

✔︎「コーチの役目」の目次

①子供たちを成長させること
②目標を設定すること
③自ら考え行動する環境を作ること
④良いところを伸ばすこと
⑤問題を起こすこと(問題提起)
⑥子供の成長を共に喜ぶこと
⑦常に自分が成長すること

コーチの役目について解説していきます。

指導を行なっていく上で、コーチがしなければならないことはとても多いです。
その中で大切なポイント7つをお伝えしていきます。

①子供たちを成長させること

コーチの役割として1番重要なことは、

【子供たちを成長させること】である。

ここを間違えてはいけない。

あなたがしなければならないことは、

「成長させること」

ただそれだけである。

あなたに関わることで成長しているかどうか?

それがコーチであるあなたが考えなければならない、たった1つの事柄である。

やり方にとらわれてはいけない。

「どうしたら成長するのか?」

あなたが問い続けなければならないことはそれだけである。

②目標を設定すること

2つ目は、

【目標を設定すること】である。

成長させるためには、ゴール(目標)を設定せねばならない。

幸いあなたが担当するクラスの生徒には、目標が設定されている。

進級基準表には、達成すべきこと、それらのポイントが明記されている。

ここであなたに考えてほしいことは、

「目標を理解しているか?」である。

目標を掲げるからこそ、向かうべき場所がわかる。

だからこそコーチは導くことが可能になる。

まずは目標を定めることがあなたの仕事の第一歩である。

目標なき者は行動できない。

それができなければ、あなたの仕事はないのと同じだ。

③自ら考え行動する環境を作ること

3つ目は、

【自ら考え行動する環境を創ること】である。

人が成長する瞬間、それは「行動したとき」である。

行動なくして成長はないと思ってくれて良い。

だが、行動するだけではいけない。

「自ら考えること」が重要である。

そして、自ら考え行動する人間を育てるのは、「環境」である。

その環境を創るのは、コーチであるあなただ。

まずはあなたが自ら考え行動すること。

そして、その環境作りに時間を費やすこと。

面倒くさがってはいけない。未来に種を蒔くのだ。

自ら考え行動する環境を創ることができた結果、あなたはとても楽になっているはずだ。試行錯誤してチャレンジしてみてほしい。

④良いところを伸ばすこと

4つ目は、

【良いところを伸ばすこと】である。

人は、悪いところにはよく気が付く。なぜだろう?考えてみてほしい。

だが、良いところに目を向けることがコーチの役割の1つである。

悪いところばかり指摘する必要はない。

必要なのは、「自分の良いところを発見すること」である。

悪いところを直すことは時に必要であるが、

良いところを伸ばすことの方が1億倍必要である。

良いところを伸ばすには、良いところを見つける目が必要である。

コーチには人を見る目が必要だ。

今日から悪いところを見つけることに鈍感になろう。

良いところを見つける目を養うことは可能だ。

⑤問題を起こすこと(問題提起)

5つ目は、

【問題を起こすこと(問題提起)】である。

問題が起きることを恐れてはいけない。

問題が起きたら喜ぼう。

「問題がある」=「より良くできる」と考えるのだ。

「問題がないことが問題」なのである。

問題・課題がないなと感じたら、焦るべきだ。

それは、あなたの成長が止まっているという証。

常に問題意識を持ち、常に自分に投げかけ、行動しよう。

今あなたに問題が起きていないとしたら、危険信号だ。

もしかしたら、あなたは何もしていないのかもしれない。

⑥子供の成長を共に喜ぶこと

6つ目は、

【子供の成長を共に喜ぶこと】である。

できるようになったこと、成長してくれたことを喜べないのなら、

あなたはコーチにはなれない。はっきりと断言する。

成長させることがあなたの役割なのだから、成長はあなたにとって1番の喜びであるはずだ。

成長を共に喜び、共に切磋琢磨する。

それこそがコーチのあるべき姿であり、コーチの価値だ。

もっともっと興味を持つのです。子供と同じように好奇心の塊になるのです。

子供たちの成長に興味を持ち、積極的に関わろうとすれば、子供たちはあなたに心を開いてくれます。

あなたに興味を持ってもらうことが子供たちの喜びなのです。

できなかったことができるようになった子供たちに涙を流せるコーチになるのです。

⑦常に自分が成長すること

7つ目は、

【常に自分が成長すること】である。

子供たちを成長させたいなら、自分が成長し続けなければならない。

成長に終わりはありません。ですが、満足したら終わりです。

勉強してますか?学ぶ姿勢はありますか?新しいことにチャレンジしてますか?

あなたは日々の指導の中で、子供たちにそれらを求めているはずだ。

やったこともないことをできるようにするという大きな課題に子供たちは挑んでいるのです。
その凄さ、偉大さに気づいていますか?

あなたが要求していることは、そのまま自分に跳ね返ってくるのです。

あなたがコーチであるならば、成長することを忘れてはいけません。

考えることをやめてはいけないのです。

挑戦することから逃げてはいけないのです。

なぜなら、あなたは人を導くコーチなのだから。

コーチの立ち位置

✔︎「コーチの立ち位置」の目次

①あなたは先生ではない
②あなたはキャプテン

コーチの立ち位置について解説していきます。

指導をする上での自分の立ち位置を知ることは大切です。
自分の立ち位置によって伝えることは変わりますし、言葉も変わってきます。

コーチングする上で大切なことをお伝えします。

①あなたは先生ではない

コーチは先生ではありません。

先生がするのは、ティーチング。

コーチがすべきは、コーチングです。

これはとても重要なことである。

先生は、上からものを言う。言ってもいいのです。

コーチは、子供たちと同じ場所に立っている。そこに上下関係はない。

「ああしなさい」「こうしなさい」という言葉は必要ありません。

「やってみよう」「こうしてみたら?」という言葉を使うのがコーチである。

些細な言葉に人は影響を受けるもの。

あなたの立ち位置はどこなのか?

もう一度考え、言葉を発する必要がある。

あなたが創りたいのは従順な軍隊ですか? それとも、、、考えてみてください。

②あなたはキャプテン

指導者であるあなたは人を導かねばなりません。

先ほどもお伝えしたようにあなたは軍隊を指揮する司令官ではありません。

あなたが創らればならないのは、「チーム」です。

あなたはチームのキャプテンであり、リーダーを任されたのです。

そのチームを良くも悪くも変えるのはリーダーであるあなたです。

あなたが考えるべきキーワードは、「共に成長すること」のみです。

管理しようなどと考えないでください。人を管理することなど到底できません。

できることはただ1つ。

「共に成長すること」これならできる。

あなたが伝えることができるのは、「一緒にやろう!」ただそれだけだ。

コーチとしての考え方

✔︎「コーチとしての考え方」の目次

①できないことは悪くない
②チャレンジを推奨する
③失敗を歓迎する
④目的と手段を履き違えない
⑤褒めるではなく認める
⑥強みを見つけ、磨く
⑦チャレンジする姿を見せる
⑧自分のため=子供のため
⑨たった一人に刺さる言葉を
⑩自ら考えること=成長

コーチとしての考え方を解説していきます。

指導をする上で、考え方は重要です。
自分の考えていることが言葉になり、言葉が行動を作ります。

コーチとしての考え方のポイントをお伝えします。

①できないことは悪くない

「なんでできないの?」よく聞く言葉である。

そんな時は、こう返してやるといい。

「じゃあできるようにさせてよ。そのために来てるんだから!」と。

まず前提として、

「できないこと」は悪いことではない。

できないからできるようになる。

なぜなら、できるようになろうとするからだ。

できない子に対して、「なんでできないんだ!」と言うことは、

コーチとしての責務を放棄しているのと同義だ

できるようになるために取り組んでいるのだから、今できないのは当然のこと。

それらを受け入れ、「どうすればできるようになるか?」を考えねばならない。

できなかったことができるようになることが「成長」の1つの形である。

②チャレンジを推奨する

チャレンジすることを推奨しましょう。

チャレンジ=行動すること。

全ての成長は、「行動」から生まれる。

うまくやれなくてもいい。できなくてもいい。

チャレンジしてみる。やってみることに意味があり、価値がある。

チャレンジする心を抑えつけていないか?

興味と好奇心で子供たちは動いている。

失敗を失敗と思っていない。

でも彼らもいつか大人になり、そして挑戦を忘れる。

なぜだ?

そうさせたのは、紛れもなく周りにいる大人だ。

③失敗を歓迎する

「失敗」という言葉のイメージはどうだろう?

どちらかというと悪いイメージを抱くだろうか。

失敗など、ただの結果である。

失敗したらやり直せばいいだけだ。

失敗して苦しんだら、倍返しで成功が返ってくると信じればいい。

再起不能にならない程度の失敗など、むしろ大歓迎。

苦しむから考える。

考えるから道が拓ける。

道が拓けば前に進める。

それらを繰り返した先に成長が待っている。

④目的と手段を履き違えない

目的と手段を履き違えると間違った方向に進む。

進んでいるだけマシだが、同じことを繰り返していたら後退するばかりだ。

あなたが今していることは、
本当に目的を達成するための行動なのか?

今一度考え、常に問いかけ続けてほしい。

目的:〇〇を通して、成長させること。

手段:知識・指導スキルを覚える、カリキュラムを遵守する、運動量を確保する

手段ばかりに目が行きがちではないだろうか?

手段は必要だ。だがそれは目的を達成するためである。

優先順位が逆になってしまっている場面が多い。

理由は簡単だ。そういう環境になっているからである。

常に目的を伝え、熱意を持って語り続けることが重要だ。

⑤褒めるではなく認める

褒めることは重要である。

だが最重要なのは、「認める」ことだ。

褒められたら嬉しい。

認めらたらもっと嬉しい。

人間には承認欲求というものがある。

「人から認められたい。」誰もが心に秘めている。

子供たちも同じだ。

できたことを認める。
できなくてもチャレンジしたことを認める。

それで良かったんだと、僕は私は認められる人間なんだと感じさせる。

それだけで救われる。

あなたのコーチとしての一言が子供たちに自信と希望を与え、前に進ませる原動力となるのだ。

⑥強みを見つけ、磨く

子供たち一人一人の持つ力は十人十色。

個々に持っている力、才能、スキルは違う。

得意なこと、苦手なこと、あって当たり前だ。

苦手なことより、得意なことが伸びるのは、あなたもよく分かっているだろう。

だが皆、苦手を克服しようとする。

苦手なものは苦手なのだ。

自分にとって苦手なことは、誰かの得意なことかもしれない。

それならば、得意な人にやってもらえばいい。

苦手なことばかりに費やしている時間はない。得意なことにフォーカスするのだ。

コーチとして、子供たちの得意なことを見つけることは重要だ。

よく洞察し、得意なことを見つけたら、それを徹底的に磨いていけばいい。

満遍なく卒なくこなせるより、「これは負けないんだ!」を持っている方が強い。

⑦チャレンジする姿を見せる

新しいことに挑戦しているか?

なんでもいい。

本を読み始めた。趣味を始めた。勉強を始めた。一人旅をした。など。

どんなことでもいいから、始めることが大切だ。

何かにチャレンジしている状態を作ることで、チャレンジに寛容になれる。

誰かの挑戦を否定する人間は、大抵何もしていない人間だ。

そうなってはいけない。

チャレンジを推奨する立場にありながら、何もチャレンジしていないというのは、あまりにも説得力がなさすぎる。

あなたの背中を見ている子供たちがいる。

あなたがお手本にならねばならない。

⑧自分のため=子供のため

自分のためにやればいい。

もちろん、コーチとして子供のためになることをせねばならない。

だが、それは結果論だ。

結果的に子供のためになっていればいい。

「子供のため、子供のため」など、胡散臭い言葉を並べる必要などない。

まずは自分のために必死にやれ。

自分に必死になれないなら、子供にも必死になれない。

まずは自分の知識・スキルを磨くこと。それは自分のため。

それを子供に活かすこと。それが子供のため。

自分自身を高めていく過程の中で、

必ずどこかで子供の役に立ち、成長に貢献することができる自分になれる。

⑨たった一人に刺さる言葉を

たった一人に刺さる言葉を意識する。

パレートの法則というものをご存知だろうか?

80:20の有名な法則だ。

物事の大体のことは、この法則に当てはまる。

指導をしていく中で想いを伝えることがあるだろう。

その言葉に耳を傾けている生徒は、10人いたら2人だけだ。

残りの8人は大して聞いてもいない。残酷だがそれが現実である。

だがそれでいい。

耳を傾け、真剣な眼差しで話を聞いている生徒に向けて話を続けるのだ。

あなたの言葉に心を打たれ、行動を変える人がたった一人でも居たならば、

あなたのその言葉には成長に大きく影響を与える可能性と価値がある。

自分を信じ、言葉を発し続けよう。

⑩自ら考えること=成長

自ら考えること=「成長」である。

自ら考えたことを行動に移すからこそ、成長がある。

言われたことをやっているだけでは成長しない。

自分の考えたことのほとんどは間違っている。

悲しいことだが、大体はじめはうまくいかないものだ。

だが、だんだん上手くなってくる。

大事なポイントは「自分の頭で考えたことを実現することが上手になること」だ。

誰かに言われたことを上手くできるのと、自分で考えたことを上手くやるのは全くの別物だ。

はじめはヘタクソでも、上手くやれるようになる。

それこそが私の考える「成長」の形だ。

コーチである価値

✔︎「コーチである価値」の目次

①あなたが得るもの

コーチである価値について解説します。

指導者として得られるものは計り知れません。
私もたくさんのことを学ばせてもらいました。

人を育てるということは価値あること。
人の成長に関わることで、自分自身も成長することができます。

①あなたが得るもの

あなたが得るもので1番大きな財産は、

「成長」だ。

人は成長するために生きている。

成長しなければうまく生きていけない。

コーチングに携わることで、あなたが手に入れるものは計り知れない。

・伝える力 ・聞く力 ・見る力 ・与える力 ・貰う力 ・話す力

・自尊心 ・自信 ・魅力 ・誇り ・切り拓く力 ・悲しみを感じる力

・共感する力 ・達成する力 ・やり抜く力 ・好奇心 ・探究心

など、挙げたらキリがないほどのものを、あなたは得ることができる。

【 まとめ 】
【 コーチングバイブル 】
「人を育てる指導者の価値を高める」

はじめに申し上げた通り、
このコーチングバイブルに書かれていることは私自身の見解である。

指導歴11年の長い歳月の中で、
私自身が実際に現場の中で体験したことを日々反省し、繰り返してきた心構えです。

(※ジュニア育成に焦点を当てた内容になっていますが、子供・大人に関わらず「人を育てる」という点において通ずる部分があると思います。人を育てる立場にある方の参考になればと思います。)

未来ある人を育てる指導者としての立場には、非常に大きな責任があります。

指導者の安易な言葉1つで、成長に大きく関わってくることもしばしばあります。

自分の立ち居振る舞いや言動を人はよく見ています。

常に自分が成長することを忘れず、
人を育てる立場に立っていることを日々立ち返り、「成長」という大きな価値を生み出していくための精進を重ねていく。

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ABOUTこの記事をかいた人

大手スポーツクラブを退職後、ジュニア指導一筋11年の経験をもとに、岐阜を拠点としたジュニアバスケスクールを立ち上げ、独立。現役バスケ&水泳コーチとして活動中。バスケ歴25年。 スクール運営と日々の指導から得た知識と自らの経験を「初心者の方にも分かりやすい情報をお伝えすること」をモットーに、バスケ・水泳を中心としたコーチング情報を発信しています。