【スイミングコーチング】スイスイ泳げる!正しい水平姿勢が水泳上達への近道!


正しい水平姿勢の習得が全ての泳ぎの基本となる

水泳において、正しい水平姿勢の習得はとても大切な要素です。
水の中というのは、空気のおよそ1000倍もの密度があり、
水中で前進しようとするときに身体が受ける抵抗は、空気中よりもはるかに大きくなります。

水中を歩いたり、走ったりするときに、身体が重く感じるのは、
この「抵抗」を受けるからです。

水泳・競泳において「抵抗」は、
切っても切れないほど密接に関係する重要なキーワードです。

正しい水平姿勢を身につけることで、
水中での身体が受ける抵抗を減らすことが可能になります。

水泳は、どの泳法(クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ)に限らず、
より速く、よりスムーズに「前進」することが大切になるので、

  • 水の抵抗を受けにくい「水平姿勢」の習得
  • 「抵抗」を減らすことの重要性

などの「水平姿勢」「抵抗」について詳しく解説します。

水の抵抗を受けにくい「水平姿勢」の習得

水の抵抗を受けにくい水平姿勢とは、どのような姿勢なのか?

  1. 進行方向から見た面積が小さい姿勢
  2. 肩幅からほかの身体の部分がはみ出していない姿勢
  3. できるだけ水面近くで保つ姿勢

少し難しい表現になってしまいますが、
上記3点が「抵抗を受けにくい水平姿勢の条件」です。

[voice icon=”https://aotatsu.com/wp-content/uploads/2016/12/cropped-IMAG0001-e1481383988539.jpg” name=”スイミングコーチ TATSUYA AO” type=”l”]この3点について詳しく解説していきますので、正しい水平姿勢の習得に役立ててみてください![/voice]

①進行方向から見た面積が小さい姿勢

進行方向から見た面積は、スイマーの姿勢や体形によって決まってきます。

人間の身体は、水中を進むために最適な形状とは言えません。
魚や海洋生物のように滑らかで突起物がなく、体の先端と後端が細ければ、
最小限の抵抗で水中を進むことができますが、残念ながら人間はそのようになっていませんね。

ですが、
それに近い姿勢を作ることは可能です。

ポイントは以下の通りです。

  • 頭の上で両手を合わせる
  • 両腕で後頭部を挟むように腕を伸ばす
  • 天井から引っ張られるイメージで背筋を伸ばす
  • 腰が折れないように、指先・肩・腰・かかとを一直線にする

上記4点を意識して姿勢を作ることで、
水の抵抗を受けにくい、面積の小さな水平姿勢が作れます。

[aside type=“normal”] 肩の可動域(動かせる範囲)によっては、両手を合わせることが困難な場合があります。
そのような場合には、無理せず肩幅もしくは、動かせる範囲で腕を伸ばしましょう。
[/aside] [voice icon=”https://aotatsu.com/wp-content/uploads/2016/12/cropped-IMAG0001-e1481383988539.jpg” name=”スイミングコーチ TATSUYA AO” type=”r”]完全に水の抵抗をなくすことはできませんが、できるだけ面積の小さい姿勢を作ることで、よりスムーズに前進できるようになります![/voice]

②肩幅からほかの部分がはみ出していない姿勢

基本的には、人間の身体で1番幅が広い部位は肩です。
したがって肩幅からほかの身体の部位がはみ出さないようにすることも
抵抗を受けにくい水平姿勢を作る上で大切になってきます。

  • 両腕はできるだけ肩幅の内側に収める
  • 足はしっかり揃えて閉じる

これらを意識しておくだけで抵抗を受けにくい姿勢に近づきます。

[aside type=“normal”] 年齢、年代によって関節や身体の可動域や柔軟性は違います。
身体の負担が少なく、無理のない姿勢作りを目指してくださいね!
[/aside] [voice icon=”https://aotatsu.com/wp-content/uploads/2016/12/cropped-IMAG0001-e1481383988539.jpg” name=”スイミングコーチ TATSUYA AO” type=”r”]リラックスした状態をキープして、水平姿勢を作り、自然な姿勢を作り上げていきましょう![/voice]

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③できるだけ水面近くで保つ姿勢

抵抗を受けにくくする方法の1つとして、
「できるだけ水面近くで水平姿勢を保つこと」があります。

身体の中でも、下半身は筋肉量が多く沈みやすくなり、
その結果、頭が上がり、腰が落ちてしまう姿勢になりがちです。

腰が落ちてしまった場合は、
軽くアゴを引いて上半身の方に体重をかけるようにすると
水平姿勢が保ちやすくなります。

実際には、腕を回したり、キックを打ったりと水中で身体を動かします。
水中で腕や足を動かすとさらに抵抗を受けてしまうので、
水面近くで姿勢を保つことで、ストローク動作などに時に、
水から受ける抵抗を減らすことができます。

[aside type=“normal”] 無理に姿勢を作ろうとすると「力み」が生まれやすいです。
身体の力を抜き、自然な形で姿勢が作れるように意識しましょう。
[/aside] [voice icon=”https://aotatsu.com/wp-content/uploads/2016/12/cropped-IMAG0001-e1481383988539.jpg” name=”スイミングコーチ TATSUYA AO” type=”r”]正しい水平姿勢を作ることでストローク動作やキック動作を助ける効果もあります!できるだけ高い位置で泳げるようになりましょう![/voice]

抵抗を減らす姿勢の重要性

水泳は、水の中を前進していくスポーツ。
そのため、前に進む「推進力」を高める技術に目が行きがちです。

ですが実際には、
推進力を高めるよりも抵抗を減らす方が、
スピードアップ、スムーズで効率の良い泳ぎにつながりやすいことを
多くの専門家も認めており、私も日々の指導の中でそのことを痛感しています。

もちろん、推進力を高める技術も非常に大切

それと同じくらい抵抗を減らす技術も大切なのです。

抵抗を受けにくい姿勢を作ることで、スピードアップに効果があるだけでなく、
身体にかかる負担も少なくなりますし、負担が減るということは、
体力の消耗を抑えることにもつながります

[voice icon=”https://aotatsu.com/wp-content/uploads/2016/12/cropped-IMAG0001-e1481383988539.jpg” name=”スイミングコーチ TATSUYA AO” type=”r”]水の抵抗を減らす技術は、水泳上達に必須です。スイスイ泳げるようになるために正しい水平姿勢を作れるように日々練習に取り組みましょう![/voice]

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まとめ
スイスイ泳げる!正しい水平姿勢の習得が水泳上達への近道!

「水の抵抗を受けにくい水平姿勢の条件」

  • 進行方向から見た面積が小さい姿勢
  • 肩幅からほかの身体の部分がはみ出していない姿勢
  • できるだけ水面近くで保つ姿勢

正しい水平姿勢を作れるようになることで、
あなたの泳ぎが変わります。

今回ご紹介したポイントを意識して練習を繰り返し行うことで、
抵抗を受けにくい正しい水平姿勢に近づきます。

水中では、姿勢を維持し保つことは難しい部分もありますが、
反復練習を繰り返すことで、少しづつ上達していけると思います。

[voice icon=”https://aotatsu.com/wp-content/uploads/2016/12/cropped-IMAG0001-e1481383988539.jpg” name=”スイミングコーチ TATSUYA AO” type=”r”]自分では、できているかわからないことも多いので、
練習するときは、頼れるコーチや指導者に見てもらうことも重要です。あなたにあった、あなただけの専属コーチを見つけてくださいね!
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