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  • コーチングバイブル|人を育てる指導者の価値を高める【人材育成】

    コーチングバイブル|人を育てる指導者の価値を高める【人材育成】

    前置き

    このコーチングバイブルは、あくまで私個人の見解である。

    コーチングに対する考え方は様々である。

    今必要とされるものは、
    一般的な概念ではなく、経験をもとにしたリアルな実体験である。

    私自身が経験し、得てきたものをお伝えすることがもっとも現実味を帯びた情報であり、現場レベルで活かすことのできる知識・スキルになることを信じ、全てを包み隠さずお伝えする。

    (※ジュニア育成に焦点を当てた内容になっていますが、子供・大人に関わらず「人を育てる」という点において通ずる部分があると思います。人を育てる立場にある方の参考になればと思います。)

    あえて厳しい言葉を投げかける。

    これからあなたは子供たちにこれらを実行する可能性がある。
    もちろん、実行するかしないかを決めるのはあなた次第だ。

    コーチの役目(すべきこと)

    ✔︎「コーチの役目」の目次

    ①子供たちを成長させること
    ②目標を設定すること
    ③自ら考え行動する環境を作ること
    ④良いところを伸ばすこと
    ⑤問題を起こすこと(問題提起)
    ⑥子供の成長を共に喜ぶこと
    ⑦常に自分が成長すること

    コーチの役目について解説していきます。

    指導を行なっていく上で、コーチがしなければならないことはとても多いです。
    その中で大切なポイント7つをお伝えしていきます。

    ①子供たちを成長させること

    コーチの役割として1番重要なことは、

    【子供たちを成長させること】である。

    ここを間違えてはいけない。

    あなたがしなければならないことは、

    「成長させること」

    ただそれだけである。

    あなたに関わることで成長しているかどうか?

    それがコーチであるあなたが考えなければならない、たった1つの事柄である。

    やり方にとらわれてはいけない。

    「どうしたら成長するのか?」

    あなたが問い続けなければならないことはそれだけである。

    ②目標を設定すること

    2つ目は、

    【目標を設定すること】である。

    成長させるためには、ゴール(目標)を設定せねばならない。

    幸いあなたが担当するクラスの生徒には、目標が設定されている。

    進級基準表には、達成すべきこと、それらのポイントが明記されている。

    ここであなたに考えてほしいことは、

    「目標を理解しているか?」である。

    目標を掲げるからこそ、向かうべき場所がわかる。

    だからこそコーチは導くことが可能になる。

    まずは目標を定めることがあなたの仕事の第一歩である。

    目標なき者は行動できない。

    それができなければ、あなたの仕事はないのと同じだ。

    ③自ら考え行動する環境を作ること

    3つ目は、

    【自ら考え行動する環境を創ること】である。

    人が成長する瞬間、それは「行動したとき」である。

    行動なくして成長はないと思ってくれて良い。

    だが、行動するだけではいけない。

    「自ら考えること」が重要である。

    そして、自ら考え行動する人間を育てるのは、「環境」である。

    その環境を創るのは、コーチであるあなただ。

    まずはあなたが自ら考え行動すること。

    そして、その環境作りに時間を費やすこと。

    面倒くさがってはいけない。未来に種を蒔くのだ。

    自ら考え行動する環境を創ることができた結果、あなたはとても楽になっているはずだ。試行錯誤してチャレンジしてみてほしい。

    ④良いところを伸ばすこと

    4つ目は、

    【良いところを伸ばすこと】である。

    人は、悪いところにはよく気が付く。なぜだろう?考えてみてほしい。

    だが、良いところに目を向けることがコーチの役割の1つである。

    悪いところばかり指摘する必要はない。

    必要なのは、「自分の良いところを発見すること」である。

    悪いところを直すことは時に必要であるが、

    良いところを伸ばすことの方が1億倍必要である。

    良いところを伸ばすには、良いところを見つける目が必要である。

    コーチには人を見る目が必要だ。

    今日から悪いところを見つけることに鈍感になろう。

    良いところを見つける目を養うことは可能だ。

    ⑤問題を起こすこと(問題提起)

    5つ目は、

    【問題を起こすこと(問題提起)】である。

    問題が起きることを恐れてはいけない。

    問題が起きたら喜ぼう。

    「問題がある」=「より良くできる」と考えるのだ。

    「問題がないことが問題」なのである。

    問題・課題がないなと感じたら、焦るべきだ。

    それは、あなたの成長が止まっているという証。

    常に問題意識を持ち、常に自分に投げかけ、行動しよう。

    今あなたに問題が起きていないとしたら、危険信号だ。

    もしかしたら、あなたは何もしていないのかもしれない。

    ⑥子供の成長を共に喜ぶこと

    6つ目は、

    【子供の成長を共に喜ぶこと】である。

    できるようになったこと、成長してくれたことを喜べないのなら、

    あなたはコーチにはなれない。はっきりと断言する。

    成長させることがあなたの役割なのだから、成長はあなたにとって1番の喜びであるはずだ。

    成長を共に喜び、共に切磋琢磨する。

    それこそがコーチのあるべき姿であり、コーチの価値だ。

    もっともっと興味を持つのです。子供と同じように好奇心の塊になるのです。

    子供たちの成長に興味を持ち、積極的に関わろうとすれば、子供たちはあなたに心を開いてくれます。

    あなたに興味を持ってもらうことが子供たちの喜びなのです。

    できなかったことができるようになった子供たちに涙を流せるコーチになるのです。

    ⑦常に自分が成長すること

    7つ目は、

    【常に自分が成長すること】である。

    子供たちを成長させたいなら、自分が成長し続けなければならない。

    成長に終わりはありません。ですが、満足したら終わりです。

    勉強してますか?学ぶ姿勢はありますか?新しいことにチャレンジしてますか?

    あなたは日々の指導の中で、子供たちにそれらを求めているはずだ。

    やったこともないことをできるようにするという大きな課題に子供たちは挑んでいるのです。
    その凄さ、偉大さに気づいていますか?

    あなたが要求していることは、そのまま自分に跳ね返ってくるのです。

    あなたがコーチであるならば、成長することを忘れてはいけません。

    考えることをやめてはいけないのです。

    挑戦することから逃げてはいけないのです。

    なぜなら、あなたは人を導くコーチなのだから。

    コーチの立ち位置

    ✔︎「コーチの立ち位置」の目次

    ①あなたは先生ではない
    ②あなたはキャプテン

    コーチの立ち位置について解説していきます。

    指導をする上での自分の立ち位置を知ることは大切です。
    自分の立ち位置によって伝えることは変わりますし、言葉も変わってきます。

    コーチングする上で大切なことをお伝えします。

    ①あなたは先生ではない

    コーチは先生ではありません。

    先生がするのは、ティーチング。

    コーチがすべきは、コーチングです。

    これはとても重要なことである。

    先生は、上からものを言う。言ってもいいのです。

    コーチは、子供たちと同じ場所に立っている。そこに上下関係はない。

    「ああしなさい」「こうしなさい」という言葉は必要ありません。

    「やってみよう」「こうしてみたら?」という言葉を使うのがコーチである。

    些細な言葉に人は影響を受けるもの。

    あなたの立ち位置はどこなのか?

    もう一度考え、言葉を発する必要がある。

    あなたが創りたいのは従順な軍隊ですか? それとも、、、考えてみてください。

    ②あなたはキャプテン

    指導者であるあなたは人を導かねばなりません。

    先ほどもお伝えしたようにあなたは軍隊を指揮する司令官ではありません。

    あなたが創らればならないのは、「チーム」です。

    あなたはチームのキャプテンであり、リーダーを任されたのです。

    そのチームを良くも悪くも変えるのはリーダーであるあなたです。

    あなたが考えるべきキーワードは、「共に成長すること」のみです。

    管理しようなどと考えないでください。人を管理することなど到底できません。

    できることはただ1つ。

    「共に成長すること」これならできる。

    あなたが伝えることができるのは、「一緒にやろう!」ただそれだけだ。

    コーチとしての考え方

    ✔︎「コーチとしての考え方」の目次

    ①できないことは悪くない
    ②チャレンジを推奨する
    ③失敗を歓迎する
    ④目的と手段を履き違えない
    ⑤褒めるではなく認める
    ⑥強みを見つけ、磨く
    ⑦チャレンジする姿を見せる
    ⑧自分のため=子供のため
    ⑨たった一人に刺さる言葉を
    ⑩自ら考えること=成長

    コーチとしての考え方を解説していきます。

    指導をする上で、考え方は重要です。
    自分の考えていることが言葉になり、言葉が行動を作ります。

    コーチとしての考え方のポイントをお伝えします。

    ①できないことは悪くない

    「なんでできないの?」よく聞く言葉である。

    そんな時は、こう返してやるといい。

    「じゃあできるようにさせてよ。そのために来てるんだから!」と。

    まず前提として、

    「できないこと」は悪いことではない。

    できないからできるようになる。

    なぜなら、できるようになろうとするからだ。

    できない子に対して、「なんでできないんだ!」と言うことは、

    コーチとしての責務を放棄しているのと同義だ

    できるようになるために取り組んでいるのだから、今できないのは当然のこと。

    それらを受け入れ、「どうすればできるようになるか?」を考えねばならない。

    できなかったことができるようになることが「成長」の1つの形である。

    ②チャレンジを推奨する

    チャレンジすることを推奨しましょう。

    チャレンジ=行動すること。

    全ての成長は、「行動」から生まれる。

    うまくやれなくてもいい。できなくてもいい。

    チャレンジしてみる。やってみることに意味があり、価値がある。

    チャレンジする心を抑えつけていないか?

    興味と好奇心で子供たちは動いている。

    失敗を失敗と思っていない。

    でも彼らもいつか大人になり、そして挑戦を忘れる。

    なぜだ?

    そうさせたのは、紛れもなく周りにいる大人だ。

    ③失敗を歓迎する

    「失敗」という言葉のイメージはどうだろう?

    どちらかというと悪いイメージを抱くだろうか。

    失敗など、ただの結果である。

    失敗したらやり直せばいいだけだ。

    失敗して苦しんだら、倍返しで成功が返ってくると信じればいい。

    再起不能にならない程度の失敗など、むしろ大歓迎。

    苦しむから考える。

    考えるから道が拓ける。

    道が拓けば前に進める。

    それらを繰り返した先に成長が待っている。

    ④目的と手段を履き違えない

    目的と手段を履き違えると間違った方向に進む。

    進んでいるだけマシだが、同じことを繰り返していたら後退するばかりだ。

    あなたが今していることは、
    本当に目的を達成するための行動なのか?

    今一度考え、常に問いかけ続けてほしい。

    目的:〇〇を通して、成長させること。

    手段:知識・指導スキルを覚える、カリキュラムを遵守する、運動量を確保する

    手段ばかりに目が行きがちではないだろうか?

    手段は必要だ。だがそれは目的を達成するためである。

    優先順位が逆になってしまっている場面が多い。

    理由は簡単だ。そういう環境になっているからである。

    常に目的を伝え、熱意を持って語り続けることが重要だ。

    ⑤褒めるではなく認める

    褒めることは重要である。

    だが最重要なのは、「認める」ことだ。

    褒められたら嬉しい。

    認めらたらもっと嬉しい。

    人間には承認欲求というものがある。

    「人から認められたい。」誰もが心に秘めている。

    子供たちも同じだ。

    できたことを認める。
    できなくてもチャレンジしたことを認める。

    それで良かったんだと、僕は私は認められる人間なんだと感じさせる。

    それだけで救われる。

    あなたのコーチとしての一言が子供たちに自信と希望を与え、前に進ませる原動力となるのだ。

    ⑥強みを見つけ、磨く

    子供たち一人一人の持つ力は十人十色。

    個々に持っている力、才能、スキルは違う。

    得意なこと、苦手なこと、あって当たり前だ。

    苦手なことより、得意なことが伸びるのは、あなたもよく分かっているだろう。

    だが皆、苦手を克服しようとする。

    苦手なものは苦手なのだ。

    自分にとって苦手なことは、誰かの得意なことかもしれない。

    それならば、得意な人にやってもらえばいい。

    苦手なことばかりに費やしている時間はない。得意なことにフォーカスするのだ。

    コーチとして、子供たちの得意なことを見つけることは重要だ。

    よく洞察し、得意なことを見つけたら、それを徹底的に磨いていけばいい。

    満遍なく卒なくこなせるより、「これは負けないんだ!」を持っている方が強い。

    ⑦チャレンジする姿を見せる

    新しいことに挑戦しているか?

    なんでもいい。

    本を読み始めた。趣味を始めた。勉強を始めた。一人旅をした。など。

    どんなことでもいいから、始めることが大切だ。

    何かにチャレンジしている状態を作ることで、チャレンジに寛容になれる。

    誰かの挑戦を否定する人間は、大抵何もしていない人間だ。

    そうなってはいけない。

    チャレンジを推奨する立場にありながら、何もチャレンジしていないというのは、あまりにも説得力がなさすぎる。

    あなたの背中を見ている子供たちがいる。

    あなたがお手本にならねばならない。

    ⑧自分のため=子供のため

    自分のためにやればいい。

    もちろん、コーチとして子供のためになることをせねばならない。

    だが、それは結果論だ。

    結果的に子供のためになっていればいい。

    「子供のため、子供のため」など、胡散臭い言葉を並べる必要などない。

    まずは自分のために必死にやれ。

    自分に必死になれないなら、子供にも必死になれない。

    まずは自分の知識・スキルを磨くこと。それは自分のため。

    それを子供に活かすこと。それが子供のため。

    自分自身を高めていく過程の中で、

    必ずどこかで子供の役に立ち、成長に貢献することができる自分になれる。

    ⑨たった一人に刺さる言葉を

    たった一人に刺さる言葉を意識する。

    パレートの法則というものをご存知だろうか?

    80:20の有名な法則だ。

    物事の大体のことは、この法則に当てはまる。

    指導をしていく中で想いを伝えることがあるだろう。

    その言葉に耳を傾けている生徒は、10人いたら2人だけだ。

    残りの8人は大して聞いてもいない。残酷だがそれが現実である。

    だがそれでいい。

    耳を傾け、真剣な眼差しで話を聞いている生徒に向けて話を続けるのだ。

    あなたの言葉に心を打たれ、行動を変える人がたった一人でも居たならば、

    あなたのその言葉には成長に大きく影響を与える可能性と価値がある。

    自分を信じ、言葉を発し続けよう。

    ⑩自ら考えること=成長

    自ら考えること=「成長」である。

    自ら考えたことを行動に移すからこそ、成長がある。

    言われたことをやっているだけでは成長しない。

    自分の考えたことのほとんどは間違っている。

    悲しいことだが、大体はじめはうまくいかないものだ。

    だが、だんだん上手くなってくる。

    大事なポイントは「自分の頭で考えたことを実現することが上手になること」だ。

    誰かに言われたことを上手くできるのと、自分で考えたことを上手くやるのは全くの別物だ。

    はじめはヘタクソでも、上手くやれるようになる。

    それこそが私の考える「成長」の形だ。

    コーチである価値

    ✔︎「コーチである価値」の目次

    ①あなたが得るもの

    コーチである価値について解説します。

    指導者として得られるものは計り知れません。
    私もたくさんのことを学ばせてもらいました。

    人を育てるということは価値あること。
    人の成長に関わることで、自分自身も成長することができます。

    ①あなたが得るもの

    あなたが得るもので1番大きな財産は、

    「成長」だ。

    人は成長するために生きている。

    成長しなければうまく生きていけない。

    コーチングに携わることで、あなたが手に入れるものは計り知れない。

    ・伝える力 ・聞く力 ・見る力 ・与える力 ・貰う力 ・話す力

    ・自尊心 ・自信 ・魅力 ・誇り ・切り拓く力 ・悲しみを感じる力

    ・共感する力 ・達成する力 ・やり抜く力 ・好奇心 ・探究心

    など、挙げたらキリがないほどのものを、あなたは得ることができる。

    【 まとめ 】
    【 コーチングバイブル 】
    「人を育てる指導者の価値を高める」

    はじめに申し上げた通り、
    このコーチングバイブルに書かれていることは私自身の見解である。

    指導歴11年の長い歳月の中で、
    私自身が実際に現場の中で体験したことを日々反省し、繰り返してきた心構えです。

    (※ジュニア育成に焦点を当てた内容になっていますが、子供・大人に関わらず「人を育てる」という点において通ずる部分があると思います。人を育てる立場にある方の参考になればと思います。)

    未来ある人を育てる指導者としての立場には、非常に大きな責任があります。

    指導者の安易な言葉1つで、成長に大きく関わってくることもしばしばあります。

    自分の立ち居振る舞いや言動を人はよく見ています。

    常に自分が成長することを忘れず、
    人を育てる立場に立っていることを日々立ち返り、「成長」という大きな価値を生み出していくための精進を重ねていく。

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  • 【コーチング論】コーチングで大切なのは「あなたに伝えたい」と心から想うこと

    【コーチング論】コーチングで大切なのは「あなたに伝えたい」と心から想うこと

    人に伝える上で大切なこと

    誰かになにかを伝えたり、教えたりする機会は、
    誰にでもあると思いますが、いまいち伝わっていないなーと思うことも多いかと思います。

    日々、コーチとしてスポーツを教えている中で、

    「あれ?全然伝わってない。。。」

    と感じる場面は、多々あります。

    コーチングという仕事を何十年もやってきていても、
    そう感じることがあるので、初めて何かを教えたりする方にとっては、
    より強く思う部分でもあるかと思います。

    今回は、
    「人に伝える」ことにおいて、大切なことをお伝えします。

    これは私自身のチャレンジでもあります。

    なぜ伝わらないのか?

    まず、なぜ自分の言いたいこと、教えたいことが伝わらないのか?
    を真剣に考える必要があります。

    誰かの話を聞いているとき。
    誰かに教えてもらっているとき。

    本当に聞いて良かった。教えてもらって良かった。
    と感じたとき、あなたは、どのような気持ちで話を聞き、教えてもらっていましたか?

    ここにヒントがあると思います。

    あなたが感じたその気持ちは、
    おそらくあなたが伝えたいと思うその人にも当てはまります。

    逆を考えてみましょう。

    あなたが話を聞きたくない。
    教えてなんかもらいたくない。

    と思うときはどんな場合でしょうか?

    ここにもヒントが隠れています。

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    人は感情の生き物

    人には理性がありますが、
    物事を判断したり、何かを決めたりするとき。

    最終的に、それを決定づけるのは、

    「感情」です。

    話している人への感情。
    教えてくれている人のことをどう思っているか?
    伝えようとしている人の態度や言葉づかいなど、様々な要素で
    人は、その人へ感情を抱きます。

    そしてその感情の内側にあるのは、

    「好き嫌い」です。

    必ずしもそうとは言い切れませんが、
    大抵のことは、好き嫌いで判断します。

    その人のことが好きだから、話を聞くのです。

    その人のことが好きで信頼できるから、教えてもらいたいのです。

    誰も嫌いな人の話など聞きたくありません。

    それほど、「好き」というエネルギーは凄まじいのです。

    逆も然りです。

    「嫌い」というエネルギーも凄まじいものがあります。
    むしろ、「嫌い」の方が「好き」よりも遥かに強いエネルギーを持っています。

    そして、
    一番悲しく、辛いのが、

    「無関心」です。

    関心がないから話を聞かないのです。
    関心がない人からの言葉は、耳には入っても心には届きません。

    初めは、誰もが無関心の状態からのスタートです。

    関わりを持っていく中で、
    「好き」「嫌い」に選別されていきます。

    少し両極端な話ですが、
    好きなのか、嫌いなのか?というのは、
    何かを伝え、教えることにおいてとても重要なことなのです。

    かといって好かれようとする必要はない

    間違えて欲しくないのは、

    好かれようとする必要はない。ということです。

    好かれようとすればするほど、
    本当の自分は押し殺され、嘘つきの偽物の自分になってしまいます。

    ありのままでいいのです。

    あなたのありのままを

    「好き」と思ってくれる人が、

    あなたにとって伝えるべき相手です。

    そして、
    ありのままの自分で飾らず、自然な人を嫌いな人はそんなにいません。

    だから安心してください。
    素直なあなたを思う存分出すようにしましょう。

    伝えることで大切なのは「あなたに伝えたい!」と心から想うこと。

    私が、何かをお伝えしたり、
    コーチングする上で大切にしていることは、

    「あなたに伝えている」

    ということをはっきり明確にすることです。

    もっと言えば、

    「あなただけに伝えている」

    ということを感じてもらうこと。

    その他大勢の人ではなく、ただ1人あなただけに伝えている。

    この想いは、必ず伝わります。

    1対1で伝えたり、教えたりする場合は、
    初めから「あなただけに伝えている状態」になっているので、
    問題ありませんが、それでも伝わらないのは、

    「心が入っていないから」です。

    1つ1つの言葉に心を入れましょう。

    人の心を動かすのは、人の心の入った言葉や行動です。

    思い返してみてください。

    あなたが心動かされ、感動したとき。

    きっと心の入った優しい言葉や、熱い行動があったはずです。

    初めは照れ臭いと思うかもしれませんが、
    ぜひやってみてください。

    相手の心や言葉にも変化がきっとあるはずです。

  • 【コーチという生き方】俺は変わる。あなたもきっと変われる。

    【コーチという生き方】俺は変わる。あなたもきっと変われる。

    コーチという生き方。

    コーチとして、11年。

    とても変化のある生き方だった。

    はじめは、地元のスポーツクラブでスイミングコーチとしてアルバイトを始めた。

    高校を卒業後、就職した製造業の会社を3年で退職し、まったく経験したことのない

    「コーチ」という仕事にアルバイトという形ながら就くことになった。

    ものづくりが好きだった私は、製造業という仕事はとてもやりがいがあり、クリエイティブで楽しかった。

    毎日ひたすら物を作り、自分の思いを形にしていった。

    その努力が認められ、周りからも評価され、
    1年もしないうちに現場のリーダーとしての役目を任されることになった。

    そこでもっとやりがいのあることを知ってしまった。

    今思えば、その瞬間に私の「コーチ」という道が拓けたのかもしれない。

    リーダーになって知ったこと。

    調子に乗って犯した重大なミス

    その時、私はまだ19歳。

    社会に出て間もないペーペーの新人。

    若さゆえ怖いものなどなかった。

    上司にさえ、自分の意見を何の配慮もなくぶちまけ、自分勝手に仕事を進め、周りを困らせることも多かった。

    でも成果は着実に出ていたし、

    「俺は会社に貢献している」

    と自信満々だったことを覚えている。

    そんな私に天罰が下るのは、そう遠い未来の話ではなかった。

    調子に乗っていた私は、上司やチームのメンバーに何の相談もなく勝手に仕事を進めていた。

    自分の判断だけで製品を作っていく中で、重大なミスを犯してしまった。

    製品の部品を本来使用するべきものとは、別の間違った部品で作ってしまっていた。

    納品日は、翌日。しかもその後の予定も詰まっている。

    そんな状況で、当時19歳の私にはどうすることもできなかった。

    仲間が助けてくれた、仲間がいると知った

    そんな状況の中、

    チームの仲間が「これからみんなで直しましょう!」「私も協力します。」と助けてくれた。

    もうとっくに就業時間は過ぎているのに、多くの仲間が残って作業してくれた。

    私の上司もスタッフを増員してくれたり、上司自身も作業を手伝ってくれた。

    仲間の協力でなんとか窮地を乗り越えることができ、安心した私に同期入社の同僚がかけてくれた言葉で私は目が覚めた気がした。

    「いい仲間がいてよかったな。」

    その日の夜、その言葉を噛み締め、私は変わることを決意した。

    「仲間を大切にする」「この感謝の気持ちを忘れない」

    誰かの役に立つということ

    それから心を入れ替え、仕事はうまくいき、順調だった。

    そんな中で、私に1つの想いが芽生え始めていた。

    「誰かの役に立ちたい」

    もっともっと多くの、そして困っている人や頑張っている人の助けになりたいと思っていた。

    3年が経とうとしていた頃、私は会社を辞めることに決めた。

    揺れる心、変わる意志

    仲間に恵まれ、仕事も順調で、会社は安定を与えてくれた。

    でも、

    「誰かの役に立ちたい」

    と思う気持ちは消えることはなかった。

    もちろん、その会社の人たちの役に立つことはできる。

    助けられた恩もある。

    でも私は、変わりたかった。

    新しい自分に挑戦したかった。

    考えに考えたのち、私は辞める決断、変わることを選択した。

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    新しい人生の始まり。

    動き出せない自分

    次の仕事先、就職先も決めることなく飛び出した私は、なにをすればいいかわからなかった。

    本当に勢いに任せて、自分勝手なところは変わってない自分の甘さに心底打ちのめされた。

    自分の生活も成り立たせなくてはいけない状況とやりたいことがわからない状態に危機感を感じながらもなかなか動き出せない自分がいた。

    あんなに意気込んで、会社まで辞めてきたのに、動けない自分が情けなく思えて仕方なかった。

    はじめの一歩

    きっかけ。

    それは思いもよらないところにあるもの。

    実家に置いてあった一枚のチラシ。

    スイミングの夏期短期講習の生徒募集のチラシだった。

    なにげなく内容を読んでいる中、チラシの隅っこに「スタッフ募集」の欄があった。

    内容は、「子供たちにスイミングを指導するコーチ」の仕事だった。

    水泳は、小学生の時に少しの間習っていた程度、あとは学校の授業でやるくらいのもので、到底指導なんて。

    と思った。

    チラシを見ていた私に、母親が「やってみればいいんやない、このままじゃなにも変わらないよ」

    と声をかけてくれた。

    スイミングコーチ人生の始まり。

    その言葉のおかげで、私はスイミングコーチになった。

    またしても誰かの言葉で、私は変えられた。今回は、自分の親だった。

    「誰かの役に立ちたい」と言っておきながら、誰の役にも立てず、それこそ誰かに背中を押されないと動き出せもしない自分。

    今振り返っても、本当に恥ずかしく思う。

    でもこれでなにか変わる。と期待を膨らませたことを今でも覚えている。

    教えることの難しさ

    まったく経験したことのないスイミングコーチという仕事だったが、

    小さい頃から運動は得意で、子供も好きだったので、「なんとかできるだろ」と根拠のない自信を持って挑んだ初日は散々な結果だった。

    目の前にいる生徒に私は、なにも教えることができなかったのだ。

    ただでさえやったことのない水泳の指導+相手は子供たち。

    なにをどうやって伝えていいのか。ただなんとなくうなずくことしかできず、ただただ悔しかった。

    困難に立ち向かう時、人は変わる

    初めての指導を終えた後、とても悔しい思いをしたが、自然と諦めるという選択肢はなかった。

    自分の好きなスポーツに関わること。子供たちの笑っている表情。すべてが新鮮で気持ちが良かった。

    スイミングを習いに来ていた子供たちの中にも、初めて水泳をする子もたくさんいた。

    足のつかないプールに初めて入る怖さは尋常ではないこと。

    初めてのコーチ、知らない子たちの中に混ざり、練習すること。

    それでも子供たちは一生懸命練習に取り組んでいた。

    「ああ、俺はなにをやってるんだ。」

    そう思った。

    「この子たちの方がよっぽど勇気があって、こんなにも頑張ってるじゃないか」と心の底から反省できた。

    また私は、誰かに変えられた。今度は子供たちだった。

    できないなら、勉強してできるようになればいい

    猛勉強した。

    それはもう全ての時間を指導・コーチングについて、水泳について勉強した。

    1つのことに没頭できることは、私の強みだった。周りが見えなくなるほどに。

    ベテランのコーチに話を聞いたり、本を読んで勉強したり、実際に自分で泳いでみたり、やれることはなんでもやってみた。

    学校の勉強は嫌いだったが、指導の勉強は楽しかった。

    やったことには必ず反応が返ってくる

    勉強の甲斐あってか、コーチの仕事にも慣れて来た頃、嬉しい知らせが届く。

    自分の担当している生徒が、訳あって転勤することになり、
    今いるスイミングクラブを辞めなければならないことになった。

    最後のレッスンのとき、その子から「今までありがとう」と言葉をもらい、お手紙をもらった。

    家に帰り、その手紙を読むと、

    「今までスイミングを楽しく教えてくれてありがとう」
    「泳げるようになれて嬉しかった」
    「別のところに行ってもスイミングを続けたいです」

    と書かれていた。

    気づけば、涙がぽろぽろと流れていた。

    「誰かの役に立てた」

    そう思えた瞬間だった。

    あの時の俺の選択は間違ってなかったと思えた瞬間だった。

    この時感じた想いを私は一生忘れることはないだろう。

    人との出会いが人を変える

    最高のコーチとの出会い

    私のコーチ人生の中で、もっとも重要で、もっとも大切なこと。

    「私を変えてくれた一人のコーチ」

    この人との出会いが私を大きく変えることになる。

    というか、

    今の私の指導・コーチングの信念や考え方はその人そのものだといっていい。

    それほどまでに私はその人の指導が好きで、心から尊敬している。

    今の私の指導を支えているのは、そのコーチから学んだ、子供に対する熱い想い、人に対しての愛情、仲間を想いやる心、仕事を貫き通す責任感、成長させるという覚悟、そして、人は変わるという答え。

    私は、その人に変えられた。

    人は人によって変わるのだ。

    コーチという仕事は、その最前線に立つという仕事だ。

    それを教えてくれたその人には、返しても返しきれないこの感謝と敬意を伝えたい。

    あなたのもとでコーチができてよかった。
    あなたの願うようなコーチになれているか。今そんなことを考えている。

    今はお互い違う環境にいるが、今もあなたはきっとどこかで誰かの役に立っていると信じている。

    人を動かすのは、人の心、心の入った言葉

    想像してみてほしい。

    迷っている時、困っている時、苦しい時。

    そんな状況を変えるのは、いつも人の心だ。

    そして、その心の入った言葉である。

    言葉は、使い方によっては、良くも悪くもなる。

    だが、心の入っていない言葉で、惑わせたり、騙したりすることはできても、

    本当の意味で、人を動かすことはできない。

    人を動かすということは、人の心を動かすということだと私は思うからだ。

    実際に私が動いた時、

    そこには、大切な人の心があった。

    大切な人の大切な心が入った言葉があった。

    それに私は変えられたのだ。

    コーチという仕事、コーチという人生とは、まさにそれを体現することに他ならない。

    バスケットボールコーチへの転身

    8年続けてきたスイミングコーチから、

    今現在は、バスケットボールのコーチとして活動を行なっている。

    バスケットボールは、私が小学生〜高校生、社会人バスケまで25年の経験がある。

    自分が一番得意とするスポーツであるバスケットボールを通じて、子供たちの成長の役に立ちたい。

    そして、

    そこに関わる人たちの意識を変え、スポーツ、バスケットボールの発展に少しでも貢献できたらと思い、このブログを書いています。

    バスケットボールのコーチとしても2年が経ち、日々勉強を続けている中で、

    この経験と募る想いを伝えていくべく、今後も子供たちの育成、人の心を動かすことを信念として掲げ、活動を続ける。

    変わる。あなたもきっと変われる。

    そして、これからも私は、

    変わることを選択する。

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  • ジュニアバスケコーチ「 Tatsuya Ao 」 ストーリー

    ジュニアバスケコーチ「 Tatsuya Ao 」 ストーリー

    プロフィール

    岐阜県出身。
    岐阜はのんびりしていて人が温かい。でも保守的な人が多い。

    小学2年生の時、バスケットボールと出会い、バスケ漬けの日々が始まる。
    ポジションは、3ポイントシューター。三井寿が大好き。

    バスケとの出会い

    バスケとの出会いのキッカケは、兄の存在。

    いつも兄の背中を追いかけ回し、日が暮れるまでボールを追いかけた。

    ゴールもないだだっ広い駐車場が僕らの練習場。
    電信柱に書いた印が、僕らにとってのゴールだった。

    毎日毎日同じことの繰り返しだったけど、そんな日々が楽しかった。

    ある日、バスケットゴールがどこかにあるんじゃないか?と気づいた僕たちは、チャリンコを飛ばしゴールを探し回った。

    いずれ中学生になったら入学するであろう中学校に忍び込み、ついにゴールを見つけた!

    正式な高さのゴールはあまりにも高くて、シュートは全然届かなかった。
    それが逆に嬉しくて、騒ぎながらシュートを打ちまくった。

    いつしか兄は中学に上がり、部活で忙しくなって、わたしは練習相手を無くしてしまった。
    たまに相手をしてくれたけど、中学に上がった兄はワンランクもツーランクもわたしの上をいっていた。

    悔しくて、ミニバスチームに入る

    兄に負け続けたわたしは、悔しくて地域のミニバスチームに入った。

    兄と毎日のようにバスケをしていたわたしにとって同年代のチームメートは相手にならなかった。

    チームではすぐにレギュラーになり、点取り屋として点を取りまくった。

    中学に入って、上には上がいることを知る

    中学に入って、同年代に相手はいなかったけど、先輩には怪物みたいな人がいた。もちろん兄も。

    今まで調子に乗っていたわたしは、先輩方にコテンパンにやられた。

    初めての挫折を経験。
    正直なかなか立ち直れなかった。。

    先輩に言われた一言が自分を変えた

    ある日の練習後、先輩に言われた言葉がわたしを変えました。

    「今はまだお前は弱いけど、いつか俺を倒してみろ」

    そういって体育館を後にした先輩の後ろ姿は、超カッコよかった。

    シュートに目覚める

    強くなるために自分の武器を見つけようとわたしは考え始めた。

    体格もさほど大きいわけではなく、線も細かったわたしは、ボディコンタクトは苦手で、パワーも弱々。

    でも、小さい頃から電信柱でシュート練習をしていたわたしは、ボールコントロールだけには自信があったので、シュートを徹底的に磨くことにした。

    鏡の前でシュートフォームをチェックしたり、お風呂で手首のスナップを強化したり。

    シュートで誰にも負けないためになんでもやった。

    三井寿のようなシューターになりたい

    完全にスラムダンク世代なので、漫画は10週以上読んだ。

    シューターを目指したのも、「三井寿」のかっこよさに惚れ込んでのことなのかもしれない。

    一人でセリフを喋りながら、いつもシュート練習に励んでいた。

    その甲斐あってか、シュート力では誰にも負けないくらいの自信がついた。

    あの先輩との勝負

    僕を変えた先輩と偶然出会い、勝負を挑んだ。(当時中学3年)

    ボコボコにやられた。。。悔しかった。

    「本気でやったよ」「綺麗なシュートだ」と褒めてくれたことが本当に嬉しくて泣いた。

    負けた経験が今の仕事に生きる

    高校三年まで続けたバスケットボールが、今では仕事になっている。

    指導者として、バスケットを教える立場になり、今までの経験が確実に生きている。

    挫折を繰り返し、悔しい思いをした人間にしかわからない感情がわたしを突き動かすし、生徒に伝える言葉に乗り移ると思う。

    これからもわたしは負ける。

    だけど負けた経験、費やした全てが意味を持つその日まで、闘い続けよう。

    ジュニア指導11年、私がバスケットボールを通じて子供たちに伝えたいことを綴りました。
    私の考え方や指導の方針などよくわかるかと思います。

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