【小学生高学年編】バスケットボール指導の心得 年代ごとの指導で大切なこと②


《 この記事を書いた人 》

現役ジュニア専門コーチ
Tatsuya Ao

大手スポーツクラブを退職後、ジュニア指導一筋11年の経験をもとに、
岐阜を拠点としたジュニアバスケスクールを立ち上げ、独立。バスケ歴25年。
現役バスケ&水泳コーチとして活動中。

スクール運営と日々の指導から得た知識と自らの経験を、
「初心者の方にも分かりやすくお伝えすること」をモットーに、
バスケ・水泳を中心としたコーチング情報を発信しています。

バスケットボール 指導(監督・コーチ)の心得②
【小学生高学年編】

バスケットボール指導をする上での心得について、前回の記事でも解説しました。

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
今回も引き続き、年代ごとの指導で大切なこと、パート2【小学生高学年】として解説していきます!

前回の解説記事⬇
バスケットボール指導の心得 年代ごとの指導で大切なこと【幼児〜小学生低学年編】
まだ読んでいない方は、合わせてお読みください!

今回は、年代ごとの指導パート2ということで、年代ごとの指導で大切なこと②【小学生高学年編】をお届けします。

それでは、見ていきましょう!

バスケ 年代ごとの指導【小学校高学年(4〜6年生)の場合】

小学校高学年で身に付けた基本技術が今後のバスケ競技の骨格になる

小学校高学年になると、バスケットボールというスポーツをより深く理解し、試合ができる技術レベルが必要になります。

シュートやドリブル、パスといった技術はもちろん、試合では相手がいますので、対人スキルも必要不可欠な要素ですね。

小学校低学年に比べて、基本的な技術の習得にかける時間も多くなります。

このミニバスケットボール年代の時期で基本技術を覚えてきたかどうかによって、中学生以降での技術の習得スピードに大きく影響を与えます。

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
バスケットボールとはどのようなスポーツなのかという競技理解、正しい基本技術の習得を目指しましょう!

小学生高学年で覚えたいバスケットボールの基本技術 6つ

⑴すべてのプレイの始まり「基本姿勢」を身につけよう!

小学生で覚える基本技術の中でも、大切になってくるのが「基本姿勢」の習得です。

基本姿勢とは、肩幅程度に足を開いてスタンスし、適度にヒザを曲げた状態を言いますが、大事なポイントは前後左右上下にスピーディーに動ける姿勢を作ることです。

特に走っている状態からストップした時や、ジャンプした後に基本姿勢が崩れ、うまく基本姿勢を取れない選手・生徒を多く見かけます。

バスケットは、すべてのプレイの始まりがこの「基本姿勢」から始まります。

走って止まるとき、ジャンプした後など、あらゆる動きの後に素早く基本姿勢が取れるよう、いろんなシュチエーションでなんども反復練習に取り組み、習得を目指しましょう!

⑵次の動きにつながる「キャッチング」を習得!

・両手でボールの勢いを止めてキャッチできるか?

・次の動きにつながるようなキャッチができるか?

上記2点を特に見ていきましょう。

どんなに高いシュート技術、ドリブルテクニックを持っていても、ボールをうまくキャッチできなければ宝の持ちぐされになってしまいますね。

ボールをしっかりキャッチするということは、正確なプレイにつながりますし、ボールをキャッチできず落としてしまうことで相手にボールを渡してしまうミスにもつながります。

この年代では、まだキャッチングのミスも多く起こります。
プロ選手でもミスをします

コーチングする際には、ボールを落としてしまったことを追求するのではなく、なぜボールが落ちてしまったのか?を考えさせ、どのようにしたらキャッチングがうまくできるかを具体的に指導してあげてください!

⑶「ワンハンドシュート」でよりシュート精度を高めよう!

小学校高学年になれば、シュートも
「ワンハンドシュート」の習得を目指しましょう!

両手を使って打つシュートより、片手で打つ「ワンハンドシュート」の方が、シュートの精度はアップします。

1つのボールに対して、2つの手で力をコントロールするよりも、1つの手でコントロールした方が力がダイレクトにまっすぐ伝わりボールがよりまっすぐに飛ぶようになります。

コーチングを始めた当初は、選手が違和感を感じるかもしれませんが、「ワンハンドシュート」で回転をかけられるシュートの習得が中学生以降では必要になります。

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
正しいフォームを覚え、正確なシュートのためにも粘り強く、指導に当たりましょう!

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⑷まずは基本的な「ディフェンス」のスタンスを覚えよう!

まずは、基本的なディフェンススタンスの取り方を覚えましょう!

【ディフェンス基本スタンス 4つのポイント】


  • しっかりと上げて、周りの状況を常に見れるようにする
  • 両手
    相手の動きに素早く対応できるように両手を大きく広げる
  • ヒザ
    軽く曲げて、重心を低く保つ
  • スタンス
    瞬時に反応して動き出せるように肩幅よりやや広めに構える

注意点として、
ヒザを軽く曲げて重心を低く保つため、背筋が丸まってしまうケースが多いので要注意。
そして、フロアに対して垂直にならないように、やや前傾姿勢で構えましょう。

基本とはいえ、このディフェンスの基本姿勢は忘れがちですし、体力的に疲れてくるとこの基本姿勢を保つだけでもつらくなってきます。

オフェンスに比べ、ディフェンスの練習は高いモチベーションを保つのが難しいものです。
1対1や5対5などの対人のオフェンス練習でもディフェンス面を重視させたりすることでディフェンス力の向上につなげることができます。

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
ディフェンスでも、目的意識を持って練習に取り組めるようコーチングに工夫を加えていきましょう!

⑸2種類の「ストップ」をマスターしよう!

正しい「ストップ」の仕方をマスターすることで、基本姿勢も崩れにくくなり、次の動きをスムーズに行えることにつながります。

  1. スライドストップ
    床を滑るようなイメージで止まる
  2. ジャンプストップ
    軽くジャンプを入れて止まる

まずは、この2種類のストップの仕方をマスターしましょう!

「しっかり止まる!」ことでシュート・パスの精度の良くなりますし、得点につながるプレイもしやすくなるので、「ストップ」の練習も反復して習得しましょう。

⑹さまざまな所に通せる「パス」を習得!

正面からのパスだけでなく、左右のパスや片手でのパスもできるように状況に対応したパスが出せるようになるとプレイの幅も広がります

パスにおいてもっとも重要なことは「パスを通す」ことです。

当たり前のように聞こえますが、これが簡単なことではありません。
たとえ、体勢が多少崩れてもボールを味方に通すことができたのであれば、パスは成功したと言ってもいいでしょう。

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
ディフェンスの動きに注意しながら、チェストパス(胸へのパス)だけでなく、さまざまな所に通せるパスの習得を目指しましょう!

まとめ
バスケットボール 年代ごとの指導【小学生高学年編】

  • 小学生高学年で身に付けた基本技術が今後のバスケ競技の骨格になる!
  • 小学生高学年で覚えたいバスケットボールの基本技術 6つの習得

    ⑴すべてのプレイの始まり「基本姿勢」を身につけよう!

    ⑵次の動きにつながる「キャッチング」を習得!
    ⑶「ワンハンドシュート」でよりシュート精度を高めよう!


    ⑷まずは基本的な「ディフェンス」のスタンスを覚えよう!
    ⑸2種類の「ストップ」をマスターしよう!


    ⑹さまざまな所に通せる「パス」を習得!

 

今回は、バスケットボール 年代ごとの指導【小学生高学年編】を解説しました。

小学校高学年になると、覚える技術はとても多くなります。

上記に挙げた「基本技術6つ」は、中学校以降でさらに高いレベルへと引き上げていく必要のある技術です。

小学校の段階で、高度な技術の習得に焦ることはまだないので、ゆっくり長い目で練習にて積み上げていってください!

前回の解説記事⬇
バスケットボール指導の心得 年代ごとの指導で大切なこと【幼児〜小学生低学年編】
まだ読んでいない方は、合わせてお読みください!

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
バスケットボール 年代ごとの指導【中学生編】も今後解説していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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