人に伝える上で大切なこと
誰かになにかを伝えたり、教えたりする機会は、
誰にでもあると思いますが、いまいち伝わっていないなーと思うことも多いかと思います。
日々、コーチとしてスポーツを教えている中で、
「あれ?全然伝わってない。。。」
と感じる場面は、多々あります。
コーチングという仕事を何十年もやってきていても、
そう感じることがあるので、初めて何かを教えたりする方にとっては、
より強く思う部分でもあるかと思います。
今回は、
「人に伝える」ことにおいて、大切なことをお伝えします。
これは私自身のチャレンジでもあります。
なぜ伝わらないのか?
まず、なぜ自分の言いたいこと、教えたいことが伝わらないのか?
を真剣に考える必要があります。
誰かの話を聞いているとき。
誰かに教えてもらっているとき。
本当に聞いて良かった。教えてもらって良かった。
と感じたとき、あなたは、どのような気持ちで話を聞き、教えてもらっていましたか?
ここにヒントがあると思います。
あなたが感じたその気持ちは、
おそらくあなたが伝えたいと思うその人にも当てはまります。
逆を考えてみましょう。
あなたが話を聞きたくない。
教えてなんかもらいたくない。
と思うときはどんな場合でしょうか?
ここにもヒントが隠れています。
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人は感情の生き物
人には理性がありますが、
物事を判断したり、何かを決めたりするとき。
最終的に、それを決定づけるのは、
「感情」です。
話している人への感情。
教えてくれている人のことをどう思っているか?
伝えようとしている人の態度や言葉づかいなど、様々な要素で
人は、その人へ感情を抱きます。
そしてその感情の内側にあるのは、
「好き嫌い」です。
必ずしもそうとは言い切れませんが、
大抵のことは、好き嫌いで判断します。
その人のことが好きだから、話を聞くのです。
その人のことが好きで信頼できるから、教えてもらいたいのです。
誰も嫌いな人の話など聞きたくありません。
それほど、「好き」というエネルギーは凄まじいのです。
逆も然りです。
「嫌い」というエネルギーも凄まじいものがあります。
むしろ、「嫌い」の方が「好き」よりも遥かに強いエネルギーを持っています。
そして、
一番悲しく、辛いのが、
「無関心」です。
関心がないから話を聞かないのです。
関心がない人からの言葉は、耳には入っても心には届きません。
初めは、誰もが無関心の状態からのスタートです。
関わりを持っていく中で、
「好き」「嫌い」に選別されていきます。
少し両極端な話ですが、
好きなのか、嫌いなのか?というのは、
何かを伝え、教えることにおいてとても重要なことなのです。
かといって好かれようとする必要はない
間違えて欲しくないのは、
好かれようとする必要はない。ということです。
好かれようとすればするほど、
本当の自分は押し殺され、嘘つきの偽物の自分になってしまいます。
ありのままでいいのです。
あなたのありのままを
「好き」と思ってくれる人が、
あなたにとって伝えるべき相手です。
そして、
ありのままの自分で飾らず、自然な人を嫌いな人はそんなにいません。
だから安心してください。
素直なあなたを思う存分出すようにしましょう。
伝えることで大切なのは「あなたに伝えたい!」と心から想うこと。
私が、何かをお伝えしたり、
コーチングする上で大切にしていることは、
「あなたに伝えている」
ということをはっきり明確にすることです。
もっと言えば、
「あなただけに伝えている」
ということを感じてもらうこと。
その他大勢の人ではなく、ただ1人あなただけに伝えている。
この想いは、必ず伝わります。
1対1で伝えたり、教えたりする場合は、
初めから「あなただけに伝えている状態」になっているので、
問題ありませんが、それでも伝わらないのは、
「心が入っていないから」です。
1つ1つの言葉に心を入れましょう。
人の心を動かすのは、人の心の入った言葉や行動です。
思い返してみてください。
あなたが心動かされ、感動したとき。
きっと心の入った優しい言葉や、熱い行動があったはずです。
初めは照れ臭いと思うかもしれませんが、
ぜひやってみてください。
相手の心や言葉にも変化がきっとあるはずです。