【中学生編】バスケットボール指導の心得 年代ごとの指導で大切なこと③


《 この記事を書いた人 》

現役ジュニア専門コーチ
Tatsuya Ao

大手スポーツクラブを退職後、ジュニア指導一筋11年の経験をもとに、
岐阜を拠点としたジュニアバスケスクールを立ち上げ、独立。バスケ歴25年。
現役バスケ&水泳コーチとして活動中。

スクール運営と日々の指導から得た知識と自らの経験を、
「初心者の方にも分かりやすくお伝えすること」をモットーに、
バスケ・水泳を中心としたコーチング情報を発信しています。

バスケットボール 指導(監督・コーチ)の心得③【中学生編】

バスケットボール指導をする上での心得【中学生編】

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
今回も引き続き、年代ごとの指導で大切なこと、パート3【中学生編】として解説していきます!

以前の解説記事⬇
バスケットボール指導の心得 年代ごとの指導で大切なこと①【幼児〜小学生低学年編】

バスケットボール指導の心得 年代ごとの指導で大切なこと②【小学生高学年編】
まだ読まれていない方は、合わせてお読みください!

今回は、年代ごとの指導パート3ということで、年代ごとの指導で大切なこと③【中学生編】をお届けします。

中学生ともなると、より実践的な技術の習得が必要となり、指導の知識・考え方もより深いものとなっていきます。

それでは、見ていきましょう!

バスケ 年代ごとの指導【中学生レベルの場合】

フィジカル(体格・筋力・心肺機能など)の向上に合わせた指導が必要!

中学生になると、体格的に大きくなってくる時期です。

身体能力には個人差がありますが、小学生の時と比べると走るスピード・ジャンプ力などの瞬発力、筋力の増加によってシュートの飛距離、パスを遠くに出せるようになったりとバスケットボールのプレイに関して、今までできなかったことの多くができるようになります。

また体力面でも心肺機能の向上が大きくみられる年代であり、長い時間走れるようになるため、練習時間を多くとったり、筋力トレーニングも少しずつ取り組んでいく必要があります。
(過度な筋力トレーニングは控えてくださいね)

バスケットボール競技は、相手と対峙し、接触するコンタクトスポーツですので、激しい接触プレイや相手との駆け引きのためのフェイント技術などの習得も必要な要素になります。

相手と接触しても、ドリブルが崩れないようバランス能力を鍛えたり、ジャンプしてシュートを打つ際のボディバランスを鍛える練習が大切です。

小学生に比べ、ハードな練習にも耐えられる年代・年齢になるので、小学生の頃に習得した基本技術をより実戦的なレベルに押し上げていく時期です。

中学生からバスケットボールを始めるお子様はとても多いです。

その場合は、焦らせることはせず、基礎となる基本技術の習得をゆっくり目指しましょう!

基礎的な技術の習得は、個人の努力・反復練習の積み重ねで十分追いつくことができます。
周りと比較するのではなく、自分自身と向き合うことが大切です。

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
指導を行う際も、それぞれの生徒、お子様に合わせた段階指導を行っていくことが非常に大事です。

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習得した基本技術をより実戦的に高め、試合で使えるレベルに向上させる!

毎日の積み重ね、個人での努力によって基本技術はみるみる向上していきます。

基本技術が身についてきたら、中学生の年代では、その技術をより実戦的な技術に高めていく段階となります。

実戦的な技術とはどのようなことか。

それは、「相手がいても使える技術」と捉えていいです。

例えば、小学生の時は相手がいない状態でのドリブル練習や、シュート練習で基本姿勢やシュートフォームの習得を目指しますが、これが中学生になったら、相手(ディフェンス)をつけた状態での練習やゲーム形式での練習(2対2や3対3)を多く取り入れましょう!

シュートの練習であれば、
初めは相手を前に立たせるだけから始め、徐々にディフェンスのプレッシャーを強くしていきます。

立っているだけの状態から、手をあげている状態での練習をしたり、
シュートのタイミングに合わせてディフェンスがジャンプしてブロックを狙ったりと、攻防の駆け引きも同時に養う練習に取り組みます。

対人(相手がいる)練習は、段階的に行うのが対人練習の基本!

対人(相手がいる)練習は、思っている以上に難しく、基本技術を覚えたての選手、お子様にはとても難易度が高いのです。

外から客観的に見ているのと、実際にコートに立ってプレイするのとでは、見えている世界がまるで違います。
ましてや、相手からディフェンスのプレッシャーを受ける中で、自分のプレイを思うように行うことは簡単なことではありません。

なので、いきなり5対5のゲーム形式の練習をするのではなく、少ない人数から始めて見ましょう。

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
少ない人数から段階的に人数を増やしていくことで、対人プレイにも少しずつ慣れてきます!

試合で起こるであろう可能性を想定し、その場面を抜き出した練習をする!

試合では、様々な場面が想定され、予想できないことも起こります。

予期せぬ場面にその場その場で対応していくのが、バスケットボールと言っても良いかもしれませんね。
しかし、毎回毎回予期せぬことばかり起こっていたら、試合になりませんよね。

そこで、指導するにあたって、

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
常に試合を想定し、試合の中で起こる可能性のある場面を抜き出した練習をしましょう!

例えば、攻めているコートを半分に割って見ましょう。
すると5対5から、3対3もしくは2対2の状況になっている場面や、
3対2の場面、2対1の場面が想定できると思います。

より実戦的な技術(相手がいても使える技術)の習得には、このような場面場面を抜き出した練習が効果的です。

2対1での数的有利な場面での攻防や2対2の場面のディフェンスの崩し方などを少ない人数から繰り返し練習することで、5対5の中でも数的有利なポイントを作り出したり、ゲームを分割して捉えることもできるようになってきます。

もちろんバスケットボールは、1チーム5人で行うチームスポーツですが、
チームを分割して捉えることができるともっとシンプルに簡単に攻めることが可能です。

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
試合で起こるであろう可能性を想定し、その場面を抜き出した練習をして、試合での対応力を磨いていきましょう!

まとめ
バスケットボール 年代ごとの指導【中学生編】

  • フィジカル(体格・筋力・心肺機能など)の向上に合わせた指導が必要!
  • 習得した基本技術をより実戦的に高め、試合で使えるレベルに向上させる!
  • 対人(相手がいる)練習は、段階的に行うのが対人練習の基本!
  • 試合で起こるであろう可能性を想定し、その場面を抜き出した練習をする!

 

今回は、バスケットボール 年代ごとの指導【中学生編】を解説しました。

中学生になると、基本技術をより実戦的なレベルへ押し上げる必要があります。

身につけた基本技術を応用したり、対人でのプレイが高いレベルできるようになることが大切です。

体格・筋力・体力面(フィジカル)もさることながら、精神的成長(メンタル)も飛躍的に向上する年代・年齢なので、選手、生徒、お子様にある程度の責任感を与え、練習や試合に取り組む姿勢を大切にしていきましょう!

前回の解説記事⬇
バスケットボール指導の心得 年代ごとの指導で大切なこと①【幼児〜小学生低学年編】

バスケットボール指導の心得 年代ごとの指導で大切なこと②【小学生高学年編】
まだ読まれていない方は、合わせてお読みください!

ジュニアバスケコーチ TATSUYA AO
バスケットボール 年代ごとの指導で大切なこと【高校生編】も今後解説していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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